三日目の夕方で、すべての見学を終え、皆で東京ビッグサイトに集合しました

。
ダイソン(最終日に加わったメンバーです)は前々から、長野へ帰る前においしいものを食べたいと、ずーっと言っておりました。
でも、そこから始まる地獄を彼もまたその時点では知る由もなかったのです

。
そこで、一番最初にとんかつ屋さんに行きました。

で帰るだけなので、ダイソンは

を頼みました。これが
悲劇の始まりだったのです

。
私はこの後どのようなパターンになるのか想像が付きますので、

は飲みたくなかったのですが、付き合いで飲まされる羽目になりました。
確かにおいしいのですが、お腹に溜まるんですよね

。
何も知らないダイソンは5人前盛のトンカツをおいしい

、おいしい

を連呼しながら一気にたいらげていきました。
この時の笑胃値の眼は、
ドス黒い輝き
を放っておりました

。

奥に見えるのは、ご飯のお櫃です。
二軒目はまたまたラーメンです。おいしいラーメンを東京で食べたいとのダイソンからの要望で、食べに行ったのです。

途中からダイソンは無口になりました

。
でも、やっぱり

にダイソンは火を点けてしまったのです

。
次へ行こう

。どうしても長野へ帰る前においしいものを食べさせたいと言う、

の、いらない気遣いです

。
結局、行ったのですが、箸すら割る気になれません

。
そんなときに
ズルズル
と軽快にラーメンをすする音が響きわたったのです

。
えっ

見るとダイソンでした

。
私もそうだったのですが、普通お腹がいっぱいになりますと、すする時に
空気が一緒に入ってくるので、すすることは絶対に不可能なのです

。出来れば
パスタのようにフォークに巻いて食べたいものです。
それを満腹になっているときでも、
すごい吸引力を発揮出来るということで、この時から彼の名は、
サイクロン掃除機メーカーの
ダイソン という名前が付きました

。
でもその直後から箸の動きが止まり、キョロキョロ

し始めました。
私は全部食べ終わったように装い、いかにもダイソンを待っているような素振りをしていたのですが、やはり

の眼はごまかせませんでした

。
大食い選手権のように、
残麺チェック入りまーす

と言い、私の丼の底をレンゲですくい始めたのです

。
底に沈めておいたチャーシューが見付かったのです

。
案の定、ダイソンもチェックされ、底から大量の麺が出てきました

。
泣く泣く、チャーシューを飲み込みましたが、ダイソンは、麺は残したけどチャーシューと卵は食べた

と言い張るのです。
元はと言えば、ダイソンがラーメンを食べたいと言ったのに、
卵とチャーシューは食べたと言い切り、開き直るのは、意味が分かりません。これが本当の
逆切れ
です。

結局、ダイソンは少しだけ残してしまいました。でも、店を出た瞬間、冷たいものが食べたい

と言うのです。しかも、冷たい物だったらいくらでも入る

とまで言い張るのです。
何か不穏な空気が流れ始めました

。
えっ
それって つけ麺 が食べたいってこと
すかさず、

の突込みが入りました。
結局、

の時間もありますので東京駅で開放されたのですが、やっぱりダイソンも
デブ一家の仲間入り
。
駅で30分ほど時間があったので、喉が渇いたので何か飲みたいと言い出し、注文する時に、
ツマミは何にします
と私に聞くのです。えっ

。
なんか誰と一緒にいても開放されないようです

。
本当に皆、どこかがオカシイのではないですか

その後もダイソンは、新幹線の中でワゴンを押して売りに来る、缶ビールを飲むと言いだしたのです。
ダイソンは普段はすごい真面目で固いタイプなので、たまには自分の殻を破ったら

と私は言いました。
するとダイソンはいきなり、売り子さんに
生ビール2つと言ったのです。超スベッテいました

。
その上、袋を指差し、これなんですか

と売り子さんに尋ね、
牛タンです
。の答えに、
いきなり
手拍子しながら、
ギュウ、
(タン)、ギュウ、
(タン)、ギュウ、
(タン)、
(タン) と、ノリノリでやったのです

。
一瞬にして車内に
寒ーい空気が流れ、私には小さなおじさんの行列が見えた気がしました

。
それ以降、二度と新幹線の中で売り子さんの姿を見ることは無かったぁそーな。
めでたし、めでたし。(日本昔話)
posted by isshin-house at 00:18|
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笑える話